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お仕置き

 最近あいつが降りてこない。
 クラウドは不機嫌顔を隠そうともせず、今日も配達の仕事に勤しんでいた。
 面白くない原因は、セフィロスだった。毎度毎度クラウドのところにやって来ては纏わりつく片翼の天使が、このところめっきり顔を見せない。
 バイクでミッドガルの廃墟前を通過しながら、無意識にクラウドはセフィロスを探す。今日も居ない。
 あいつ……。次に会ったら覚えてろよ……!
 クラウドは苛立ちをぶつけるかのように、バイクのアクセルを思い切りふかした。その顔は真面目そのものだが、頭の中は全く違った。如何にしてセフィロスに意趣返しをしてやろうかと、ソレばかりである。

 一方その頃、セフィロスは、ミッドガルの廃墟前でぼけっとしていた。
 クラウドが走り去った直後に再臨してきたので、正にニアミスといったところか。
「まずい……! うっかりしていたら日にちが過ぎてしまっていたぞ……!」
 セフィロスはオロオロと周りを見渡した。取り敢えず、クラウドの姿が見えないことにホっとする。突然捕まる事は避けられたようだ。今のうちに、言い訳を考えておかなければ……!
「暫く姿を見せなかったことを詫びて、それから……。」
 ブツブツと独り言を言いながら、セフィロスは翼を広げたまま、なぜか歩いてエッジの街へと向かった。

 その日の夜。
 クラウドは自宅の暖炉の前で、セフィロス捕獲(!)計画を練っていた。
「どーしよっかなぁ……」
 先ずはどうやってセフィロスを再臨させるかだ。何か好きなもので釣るのが手っ取り早そうだが、あいつ何が好きなんだ? そもそも好き嫌いとかあったか……? いや、あいつが好きなのは俺だろう? なんで全然降りて来ないんだ……!
 クラウドの思考はだんだんと怪しくなっていく。
 そんなアイツにはお仕置きしかない! そうだ! そうしよう!
 もう最初の「どうやってセフィロスを再臨させるか」なんて頭の隅にも残っていない。クラウドは早速ベッドルームに行き、「お仕置き」の準備を始める。
 「ふふふ……。セフィロス、嫌がるだろうな〜。フッフッフ!」
 クラウドの顔といったらもう。目をキラキラ(いや、ギラギラといおうか)させて、鼻息も荒く、完全に怪しい人だ。
「これと、それから、これも……」
 一体なぜそんなものを持っているんだというブツをごそごそと漁り、ベットサイドの引き出しに入れていく。ブツはもうそれこそ人には言えない玩具の類だ。
「セフィロス……、来たら、容赦しないぞ……」
 だが、肝心のセフィロスは未だ捕獲できていない。
 その時、誰かがやって来た事を知らせるベルが鳴った。
 「夜分に失礼、クラウドは居るか?」
 飛んで火に入る夏の虫。哀れセフィロスは、この後の自分の運命なんて知る由もなく、正に最悪の(クラウドにとっては最高の)タイミングで、自らクラウドの元を訪れたのだった。
 「ちょっと待ってくださーい」
 声で誰かが分かったクラウドは、それこそ飛んで行って、ドアを開け、客人を招き入れた。

「……で、クラウド。これはどういう事なんだろうか……」
 部屋に入るや否や、突然抱き上げられて寝室に運ばれ、ベッドに投げ出されたセフィロスは目を白黒させながらクラウドに問いかける。
「ん? あんたがなかなか降りてこないから、お仕置き」
 ほらじっとして、などと言いながら手早くセフィロスの身ぐるみを剥いでいくクラウド。コートを脱がせ、サスペンダーと腰あてを外すと、すぐに上半身は裸になる。
「ちょ……クラウド!?」
 事態が飲み込めず為すがままだったセフィロスも、ここに来てようやく抵抗を始めた。
「こら、じっとしてろって」
 嫌がり、身をよじって逃げようとするセフィロスを押さえ込み、次はブーツを脱がす。その次はベルトを外し、ボトムのチャックを下げて前たてを開く。
「クラウド!」
 セフィロスは慌ててクラウドを引き剥がそうとする。しかし、セフィロスの細胞を植えつけられてセフィロスよりも強くなってしまったクラウドには敵わない。
「どうしたんだセフィ? 俺に抱かれるのが嫌なのか?」
「そ、そういう訳では……」
「じゃあ、良いじゃないか」
 まるで泣き出しそうに悲しそうな目で問われ、思わず嫌だと言えなかったセフィロスに、クラウドは満面の笑みで返す。ついに、下着も脱がされて、セフィロスはその裸体をクラウドの前に晒した。
「セフィ……、逢いたかった。どうしてなかなか降りてこなかったんだ……?」
 壊れ物を扱うかのようにそっと抱きしめられ、セフィロスも抱き返した。シーツに背を預けながら、その長い銀髪を零し、クラウドが覆いかぶさるような形になる。
「すまない……、特にどうかしたという訳ではないんだ」
「ふーん、それは忘れてたって事か?」
「そ、そんな事はないぞ!」
 セフィロスは内心焦りながら返す。クラウドはほくそ笑んだ。
「まあ、今日来たから許してやるよ。そのかわり、今日は俺の好きにする」
「いつも好きにしてるだろうが……っ」
「いや? ちょっとは我慢だってしてるさ」
「あれでか!」
「ああ」
 ニヤリと笑うクラウドに、セフィロスは身の危険を感じる。だが、押さえ込まれてもうどうしようもない。
「セフィ、覚悟しろよ」
 そのまま、クラウドに唇を奪われた。

 


「ちょっ……、クラウド! 外せ!」
「だめだ」
 クラウドはセフィロスを黒いベルトのような器具で後ろ手に拘束し、思い切り足を開かせる。
「クラウド……!」
 羞恥に真っ赤に染まる顔。クラウドはじっくりと覗き込んでやった。
「ほら、あんたの恥ずかしいところが丸見えだぞ」
「ク……ッ!」
 セフィロスは居た堪れず顔を背ける。その顎をそっと掴み、首筋を舐めてから耳元で囁く。
「このくらいで恥ずかしがってたら、今日はキツいぞ……?」
 低く、淫らに囁かれてセフィロスは産毛がぞわっとした。
「あ……嫌だ……」
「セフィロス……」
 クラウドはそのまま、耳の中に舌を入れて、ピチャリという濡れた音を立ててセフィロスを愛撫する。
「ひっ……あ……」
 イヤイヤとセフィロスが頭を振るが、許してやらずに攻める。
「ん……あぁ……」
 耳から口を離すと、セフィロスの瞳が潤んでいた。
「あんた、感じやすいからな」
「いちいち、言うな」
「やだね。あんたの羞恥で歪む顔が好きだよ」
「……悪趣味だ」
「なんとでも」
 クラウドは、そう言うと身を起こし、先ほどのベッドサイドの引き出しを開けて、ローションと白く奇妙な形をしたものを取り出す。
「セフィロス、これ」
 ローションをその白い物体にたっぷりとまぶし、セフィロスに見せつける。
「……?」
 なんだかよく分からないが、嫌な予感がする。訝しげな顔をしたセフィロスを見て、クラウドはニヤリと笑った。
「ふふ、分からないだろうな。まあ、使えば分かる」
 言うや否や、その先端をセフィロスの蕾に押し当てた。
「ひっ!?」
 突然感じる秘所への異物感に、セフィロスは身を強張らせた。慣らされてもいない後孔は、それでもその形状とローションのせいで異物を受け入れていく。
「っふ! やめろ、クラウドっ……!」
 セフィロスはもがこうとするが、腕を拘束されているせいでうまくいかない。そのうちに、異物はどんどん押し込まれていく。
「ほら、奥まで入った。しばらくそのままでいな」
「は……う……」
 苦しさに呻き、額に汗を滲ませるセフィロスの体を、クラウドは横臥させ背後から優しく抱き寄せてやると、乳首をくすぐった。
「あ……はぅ……」
 セフィロスは嫌がり、上体をよじって逃げようとするが、その動きで体内の異物を締め付けてしまい余計追い込まれる。
「しばらく我慢してくれ」
 クラウドは長い銀髪を書き上げてやり、うなじに唇を押し当てながら、そっと体をさすって宥めてやる。内心では、腕の中の体の変化を今か今かと待ちながら。
 程なくして、変化は現れた。
「ひっ!? っや! 何か、何か変だ……っ!」
「ああ、来たのか?」
「おい、何をしたんだっ……!」
「それ、エネマグラっていうんだ、後ろだけでイける」
 セフィロスは信じられないというようにその目を見開いた。だが、時すでに遅し。
「ああっ! 嫌だ、やめろクラウドっ!」
「俺は何もしていない。感じてるのはあんたの体だろう?」
 誰のせいだとセフィロスは唇を噛む。だが、快楽の火がついた体はもう止まらない。クラウドに再び仰向けにされ、上から見下ろされる態勢になる。
「嫌だ、嫌……あああっ……!」
 内部からせり上がってくるような快楽にセフィロスは絶頂したが、いつもと感覚が違った。尾を引く快感と、なぜか感じない開放感。
「ふふ、前、出てないぞ? 空イキしたな」
 セフィロスの性器は緩く勃起したままで、タラタラと透明な粘液を流している。
「かはっ! ……な、に……! ……あ! また! いやだっ!」
 ぶんぶんと首を振って快楽を散らそうとするが、叶わずに、再び射精を伴わず絶頂する。びくびくと体を震わせ、涙を流して悦がるその姿をクラウドはじっくりと堪能した。そろそろクラウドも前がきつくなってきたが、寛げるだけで我慢する。お楽しみはまだこれからだ。
 ちゅぷ、と音を立ててクラウドは白い器具を後孔から取り出してやる。ようやく解放されてほっとするセフィロスは荒い息をついている。
「セフィロス、安心するのはまだ早いぞ」
 クラウドは引き出しを開け、今度はもう見ればすぐに何に使うのかが分かるものを取り出した。
「‥‥っ!」
 セフィロスは目の前にかざされたソレに怯えた。これが何をするものなのか、さすがにセフィロスにも分かった。
「おい、クラウド、もうやめろ」
「ダメだって。今日は俺の好きにするって言っただろ」
クラウドはセフィロスに乗り上げる形で足を抑えつけながら、その卑猥なものをセフィロスの頬に擦りつけてやる。
「これ、あんたに挿れてアンアン啼かせてやるよ……」
 あまりの卑猥さに、セフィロスは目眩がした。それは、男性器をかたどった玩具だったが、形がエグい。ボコボコとイボのような突起がびっしりついていて、根元にはスイッチのようなものまでついている。
 セフィロスは本気で抵抗を始めた。もうこれ以上は我慢できない。
「こら! 暴れんなって!」
「嫌だ! 絶対に嫌だ!」
 セフィロスとクラウドは揉み合ったが、腕を縛られている分セフィロスの方が分が悪い。ジタバタと足を動かし、相手を蹴り上げようとする。
「しょうがないな、じゃあ、下半身も縛ってやるよ」
「な……!」

 


 結局クラウドに抑え込まれ、あろうことか足も拘束された。膝を折り曲げるような形で太ももと脛あたりを固定される。先程よりも更に不利になった状況に、もはや抵抗は絶望的だ。
「セフィ……、本当に悪い子だな。もっとお仕置きがいるらしい」
「もうやめてくれクラウド!」
「ダメだって言ってるだろう?」
 セフィロスはとうとう抵抗を諦めるも、涙目で唇を噛む。それを見たクラウドはセフィロスの頬を撫でて宥める。
「大丈夫だ。痛いことはしない」
「これのどこが、大丈夫なんだ」
「それはあんたが暴れるからだろう」
「暴れない訳がないだろうが」
「だから縛ったんじゃないか」
 セフィロスは臍を噛む。全く拉致があかない押し問答だ。こいつ以外が相手ならば抵抗など造作も無い事だが、それが叶わない。この星で、唯一、クラウドだけ。クラウドだけが、自分に力で勝つことができる存在だった。
「やっと観念したな。大丈夫だ、悦くしてやるから」
「いや、クラウド落ち着け! 分かったから、もう抵抗はしないから落ち着け!」
「落ち着いてないのはあんただろうがセフィロス」
 まずい、このままでは説得も失敗に終わり、本当にあのおぞましい玩具を挿入されてしまう! セフィロスは冷や汗を流しながら、引きつった笑みを浮かべて必死に止めさせようとする。
「いつも通りで良いんだぞ、クラウド。ほら、まず口でしてやるから」
「ダ・メ・だ」
 哀れ、セフィロスはクラウドの餌食になるしか道がないようだった。こうなったクラウドを止める事はできない。
 セフィロスに見せつけるように、目の前で玩具にたっぷりとローションをまぶし、殊更ゆっくりと股の間へと持っていく。先端を入り口に擦りつけられる感触にセフィロスは身を竦めた。
「力抜いてろよ」
「ひっ!やあっ!」
 とうとう、玩具がセフィロスの後孔へ侵入を開始した。ゆっくりと粘膜を擦り上げながら入ってくるその感触に歯を食いしばって耐える。
「力を抜けって。そんなに食い締めてちゃ入らない」
「無理だ……っ! あ……」
 クラウドは宥めるように囁いたが、どうしても力が抜けないようだった。目をぎゅっとつぶって首をブンブンと振る。クラウドはセフィロスの性器に手を伸ばした。握りこんでやわやわと揉んでやれば、快楽の滲んだ吐息が漏れた。
 その隙をついて、一気に奥まで玩具を咥え込ませる。
「やああ!ひぁっ……!」
 衝撃に目を見開き、喉笛を晒してひくひくと震える真っ白な肢体。浅い呼吸を繰り返すのは苦しさを紛らわそうとするせいだろう。
「苦しいか?」
 クラウドはナカが馴染むまで、セフィロスに覆い被さって別の場所を責めはじめる。両方の乳首を摘んで、片方はそのままコリコリと人差し指と親指ですり潰すように刺激し、もう片方は唇に挟んで舐めてやった。
「あぅっ! いやだ! あん!」
 セフィロスは胸の刺激に気を取られて悶える。逃げようとするのを許さずに暫く乳首を責めてやってから、クラウドは先程玩具を咥え込ませた入り口を指で撫でてやる。
 途端にひゅっと、息を飲む音がした。
「馴染んできた?」
 玩具をゆっくりと出し入れしてやる。
「いやぁっ! やめろ! あっ! あああっ!」
 セフィロスは目に涙を浮かべながら悶える。ナカは玩具に生えた突起に擦られている。すっかり苦しさは感じなくなったようで、嬌声は快楽しか訴えない。
「どんな感覚なんだ? 言ってみろ」
 セフィロスはイヤイヤと首を振る。クラウドはそれを咎めるように玩具をグラインドさせたり、グリグリとえぐるように回したりして責め立てた。
「いいあ!ひっ!」
「言わないとこの玩具でイかせるぞ」
 どの道そのつもりだが、クラウドはセフィロスに言わせるために脅した。
「っあ! 分かった! 言う、からぁ!」
 案の定、策にひっかかり、はあはあと息を弾ませるセフィロス。羞恥から首まで真っ赤になり、目を伏せて白状する。
「ナカ、擦れる」
「どんなふうに?」
「……グリグリ、擦る」
「ふうん? 気持ちイイの?」
 セフィロスが唇を噛んで答える事を躊躇うと、隙かさずナカのものを出し入れして続きを促す。
「ひっ……! い、気持ちイイから……!」
 あまりの屈辱にセフィロスは涙を流す。その姿は余計にクラウドの嗜虐心を煽った。
「そっか。じゃ、もっと気持ちよくしてやるよ」
 クラウドはカチリ、と玩具のスイッチを入れた。途端にヴィーンという虫の羽音を大きくしたようなモーター音が響きだす。
「ひぁぁっ! やぁっ! あああ!」
 セフィロスは大きく体を撓らせて、激しくもがき出す。だが、腕も足も拘束された状態ではどうにもできなかった。
「あんたこの玩具でイくんだぜ?」
「いやだ! やめてくれ! あんっ!」
「へえ、イきたくないのか。じゃあそうしてやるよ。」
 クラウドはまた引き出しを開けて、今度はシリコンか何か、ぷるんとした素材でできたリングを取り出す。それをセフィロスの勃起した性器の根本に通して、射精ができないようにした。
「これでイかないで済むぞ」
「ひぃっ! 痛い! 取ってくれ!」
「あんたが望んだんだろ? そろそろこっちもお願いするかな」
 クラウドは自分の性器を取り出して数回扱くと、セフィロスの口元に押し当てた。
「むぐっ! ふん……っ!」
 首を背けようとしたが押さえつけられ、仕方なくセフィロスはクラウドの怒張を口に含んだ。根本まで咥えて、愛撫をはじめる。
「はあ。いいぞ、上手い上手い」
 クラウドはしばらくセフィロスの口淫を楽しんだ後、喉の奥に射精した。
「はっ、ゲホっ……」
「よし、ちゃんと飲んだな」
 銀の髪や頬を撫でてやった。
「セフィ、あんたの下グチョグチョだな」
 セフィロスの性器は、根本を戒められたままで、とろとろと透明な粘液を涙のように零している。それは紛れもない快楽の証だった。後ろは卑猥な玩具を深く咥え込み、ブルブルと振動するそれを舐めしゃぶっている。ピンク色の入り口はひくひくと収縮を繰り返し、もっともっとと強請っているようだった。
「腹の中もかき回されてぐちゃぐちゃだろ? ほら……」
 クラウドは玩具を一度、セフィロスに味わわせるかのように、その振動を止めないままにゆっくりと抜き出してやる。とたんに上がる嬌声に満足して、再度奥まで押し込んだ。
「んぁ……は……」
 セフィロスは息も絶え絶えに喘ぐ。目元は涙に濡れ、唾液をこぼしながら、ビクビクと背を震わせる。
「イかせて、くれ……はあん! イかせて……っ」
「大丈夫だ、そのままイける」
 クラウドはセフィロスの後孔の入り口をくすぐるように愛撫した。そのまま、戒められたままの性器や、根元にぶら下がる袋、そこから後孔までの間など、至るところを刺激してやる。
「あう! や! ああっ!」
 クラウドの責めから逃れようと体を横に倒し、丸まるようにして性器の辺りを庇おうとするセフィロス。しかし執拗な手に追いかけられ、結局意地悪な愛撫を続けられる。体をよじろうにも上手くいかず、ひたすら良いように啼かされた。
 しばらくすると、セフィロスは玩具を咥え、性器を戒められたままで空イキした。凄まじい快感の波が次から次へと押し寄せる絶頂に最後は泣き出した。ビクンビクンと震える体が落ち着いた頃、クラウドはようやく手足と性器の戒めを外してやり、玩具も抜いてやった。
「はっ……あん、あぅぅ……」
 休む間も与えず、クラウドは後背位でセフィロスを貫いた。そのまま激しくピストン運動をする。結合部からはぱちゅんぱちゅんと卑猥な音がする。
「はあ、セフィロス、セフィロス……」
 クラウドはうわ言のように呼び続けた。セフィロスは、もうほとんど意識が混濁していて答えはしない。
「あんたがいない間、俺がどんな気持ちだったと思う?」
「あん………ひっあ! やああっ!」
 セフィロスはやっと射精を許された。そのままずるずるとベッドに倒れこみ、気絶する。クラウドはその体を抱きしめて、数回腰を打ち付けた後最奥で果てた。
「はあ、セフィロス。これに懲りたらもう姿をくらますんじゃない」
 腕の中の体を仰向けに寝かし、その唇にキスをした。

 翌日、セフィロスは腰とあらぬ所の痛みで起き上がることができなかった。それを良い事に、クラウドは数日の間セフィロスを寝室に閉じ込め、夜毎好きにしたとかしないとか。

​Fin

​20151017

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