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2015年ハロウィンネタ

 

 

Trick or Treat

 

​​

「あ、セフィロスだ、やってみようぜ」
「無理だろう、あいつはそんな行事の知識無いに決まっている」
「じゃあ教えてやろう!」
 ザックスとジェネシスが廊下で、近年巷で流行りのイベントについて話をしていた。
 10月31日の神羅カンパニー。「Trick or Treat」の声が社内でもちらほらと聞こえてきて、その度に菓子の交換が行われている。本来こんなイベントをする風習のなかったミッドガルでも、急速に広がったハロウィン。しかしその内容は伝統的な行事から変化している。要は、派手な仮装をして若者たちがはしゃぐイベントになった訳だ。そこに商業組織たちもこぞって乗っかって、今や一大イベント。夜になれば、繁華街は大勢の仮装した人々が闊歩する。
 今日はセフィロスといちゃいちゃ過ごしたいなぁ、願わくば、夜の警邏(けいら)担当にはなりませんように……!
 ザックスたちと一緒にいたクラウドはそんな事を考えながら二人の会話を聞いていた。そして、良いタイミングでやって来たセフィロスを見てにっこりと微笑んでやる。目があったセフィロスも、そんなクラウドを見てふんわりと微笑んだ。
 うっ!まったく可愛いんだから。ちょっと、横の二人も顔赤くしてるじゃんか。ああもう、そんな顔は俺の前でだけにして……!
 クラウドの激甘ダーリンな心の声を知ってか知らずか、セフィロスが横にやって来た。当たり前のように自分の横に立つ恋人に、クラウドは単純ながらも嬉しくなってしまう。
「セフィロス、丁度良いところに来た。お前は『Trick or Treat』を知っているか?」
「とりっく? 何だろう、聞いたことないな」
 ジェネシスが予想した通り、セフィロスは知らないらしい。親友から聞かされたセリフの最初の部分だけをぎこちなく発音したセフィロスに、ザックスが得意げに説明する。
「今日はハロウィンっていう行事の日だ。『Trick or Treat』は『お菓子をくれなきゃイタズラするぞ』って意味」
「ほう……」
 セフィロスが目を細める。あ、興味持ったみたいだ。
「子供らが仮装して近所の家々を回るから、家の住人の大人は来た子供らに菓子をやる」
「なるほど」
「それがミッドガルでは、主に若者が仮装してパーティーをするイベントになって盛り上がってんの。菓子の交換もする」
「うん」
「神羅でも流行っているんだ」
 ジェネシスが口を挟んだ。セフィロスは、さきほど言われた、魔法の詠唱みたいだと思った言葉を思い出そうとする。「えっと、なんだっけ?」
「Trick or Treat」
「……ちょっと待っていろ」
 詩人の綺麗な発音を聞いたセフィロスは一度その場を離れ、何かを手にして直ぐに戻って来た。
「これをやる」
 セフィロスは、手にチョコレートを持っていて、それを三人に渡した。
「え!? マジ!?」
 ザックスが目をまん丸くして驚く。ジェネシスもクラウドも驚いた。
「これ、買ってきたのか?」
「ああ、今そこの自販機で」
 セフィロスはこれで正解だな? と言わんばかりの顔をして三人を見ている。
 ……だめだ、可愛すぎる。なんて素直なんだか……! クラウドは内心で悶絶した。
「ありがとう、セフィロス。俺からもお前にやろう」
 ジェネシスは持っていた飴玉を、ザックスはクッキーをやった。セフィロスは受け取り、ポケットにしまう。その顔は穏やかに微笑んでいた。
「これから会議なんだ。じゃあ」
 しばらく談笑をした後、セフィロスは立ち去っていった。
「まさか、こんなすぐに乗ってくれるなんてな!」
「ああ。我らが英雄は優しいからな」
「セフィロスに貰った菓子なんて、レアだな」
「ところでクラウド。お前、今日はどうすんの?」
 話の水を向けられた。
「うん、今夜はゆっくりしたいな〜と」
「ははーん、なるほど〜?」
 ザックスには俺の企みが分かったらしい。今日はセフィロスを抱きたい。めちゃくちゃ可愛がってやる予定。
「じゃあ、セフィロスにちゃんと甘いものをやると良い」
 ジェネシスにも伝わったようだ。だが、ちゃんと甘いものをやるってなんだろう。
「お菓子あげるってこと?」
「違う違う」
 ジェネシスはクラウドに耳打ちをした。クラウドの目がキラキラと輝く。
「それ良い!」
 だろう? と、いたずらな猫のようににやりと笑いかけられた。
「準備がいるから、早めに帰らないと!」
 不思議そうなザックスにもジェネシスが耳打ちをした。途端に黒髪もニヤニヤと笑いだす。
「セフィロス、人生初のハロウィンは忘れられないだろうな〜」
 ジェネシスは、親友の身に今夜起こる事を想像すると楽しくて仕方なかった。

 


「ただいま」
 セフィロスが帰宅したのはクラウドから遅れる事一時間。まだ七時前だった。
「おかえり」
 出迎えたクラウドが抱きしめると、セフィロスもクラウドに腕を回して目を閉じた。おかえりのちゅう。クラウドが教えた事。セフィロスの唇を優しくついばんでから、目を合わせてやる。セフィロスは嬉しそうに甘えてくる。世間じゃ最強のソルジャー、氷の美貌の知将だけれど、うちじゃ素直で天然。
「ごはん、食べよう」
「ああ」
 ごはんの後は一緒に風呂に入って、その後はセフィロスにちゃんと甘いものをあげよう。準備はばっちり。クラウドの甘い甘いバレンタインの夜の計画など知る由も無いセフィロスだった。
「セフィロス? 入るよー」
 浴室のドアを開けると、湯船に浸かったセフィロスが振り返る。洗い髪をアップにして、普段は見えないうなじに髪が一筋垂れて色っぽい。一緒に湯に浸かりながら、クラウドはセフィロスを後ろから抱きかかえようとするが、セフィロスは体育座りの体勢で抵抗する。入浴剤で濁り湯になっていれば抵抗しないけど、今日は違うから。
「恥ずかしいの? もう今更だろう?」
 ニヤッと笑ってやると、セフィロスはこちらを恥ずかしそうに睨んだあと、渋々といった様子でクラウドに身を任せた。その仕草に思わず吹き出しそうになる。クラウドはセフィロスを抱えて、首元をくすぐってやる。
「ん……」
 少し首をすくめて横を向いた。目元が潤んでいる。多分、雰囲気で今夜は抱かれる事を察したんだろう。
「出たらえっちしようね」
 俯き、その表情は見せてくれなかったが、ごく僅かに頷いた恋人を心底可愛いと思った。

 

「セフィロス、今日はハロウィンです」
 この身に覆い被さってくるのは今か今かと、ベッドの上で少し緊張していたセフィロスは、唐突に言われた言葉にきょとんとした。なんで今こんな事を言い出すのかさっぱり分からないが、取り敢えず、今日覚えた行事について同意した。
 クラウドはにっこりと笑う。内心では狼が据え膳を前にして牙をむこうとしていた。ジェネシスから提案された計画をいよいよ実行する時が来た……!
「今日覚えたやつ、言って?」
 クラウドが上目づかいにセフィロスを見る。う……っ! クラウド、その目は反則だぞ……! 可愛らしいお願いポーズにセフィロスは絆(ほだ)される。そして、きっと行事を楽しむものなんだろうと理解して、クラウドの遊びに乗る。とは言っても、クラウドがどんな楽しみ方をするかは、セフィロスは正確には理解していなかったが。
「Trick or Treat?」
 ぎこちない発音ながらも、覚えたセリフを笑いながら言ったセフィロス。クラウドは菓子でもくれるつもりなんだろうか。
「ふふふ。じゃあセフィロス。甘いの、ちゃんとあげるからね」
 言うなり、セフィロスを押し倒した。突然のし掛かられたセフィロスは、話の流れが分からずに目を白黒させている。
「……クラウド? 菓子をくれるのか?」
 そんなきょとんとした目で見上げて、そんな事言って……! じゃあなんで押し倒されてわけ? あげるけど、お菓子だけとは言い切れないな。
「うん、ちゃんと食べさせてあげるからね」
 クラウドは言うと、いきなりセフィロスの自身をやんわり握り込んでやる。
「んや! ちょ……っ、何……ぁ……」
 やわやわと揉んでやれば、途端に甘い吐息が漏れる。白い肌は入浴後でうっすらと紅色に色づき、まるで誘っているみたいに妖艶だ。
 そのまましばらく刺激をしていると、やがてセフィロスの性器はふるふると震えながら頭を擡(もた)げ始める。こんなところまで色白で、先端がピンクだなんて最早反則だろう。まあサイズは随分立派なんだけど。
 セフィロスはクラウドにされるがままになっていたが、やがて自分もクラウドの性器を握り、優しく愛撫し始める。
「はぁ……、イイよ……」
 クラウドも少し息が上がる。なんといっても自分が仕込んだだけあって、自分の弱みを的確についてくるテクニックだ。やがて自身の分身に芯がしっかりと通ると、クラウドはセフィロスを抱き起こした。
「……?」
 これからどうするのかが分からず、クラウドの顔を見てくる。クラウドはニッコリと笑いかけると、横に置いてあった袋をガサガサいわせて、チューブ状の物を取り出した。
 セフィロスはそれを潤滑剤だと思っただろう。でも違う。これはあれだ、コンデンスミルク。ウータイの夏の風物詩である『かき氷』だとか、苺だとかにかけるアレだ。クラウドはそれを自分のすっかり勃ち上がっているモノにたっぷりとかける。顔に見合わず、臨戦態勢時にはセフィロスのモノと同じくらいになるイチモツに、白いミルクがたっぷりとかかる様はとてつもなく卑猥だった。そしてセフィロスに言う。
「はい、これあげる」
 甘いよ? そう付け加えて。セフィロスは最初言われた意味が分からなかったらしくぽかんとしていたが、クラウドにコンデンスミルクとは何かを教えられると、みるみる顔を真っ赤にした。思った通りの反応。
「おまえ……っ! 甘いのって……」
「うん、そういうこと」
ニヤリと笑ってやる。セフィロスは真っ赤な顔で口をはくはくさせている。恥ずかしくてびっくりして、何も言えないらしい。こんな反応するから苛めたくなるんだけど、それを本人に言ったらもうしてくれなくなりそうだから、内緒。
「ほら、早く……」
 クラウドはセフィロスの後頭部を手のひらで抑えて、咥えるように促した。
 セフィロスは最初、少し抵抗して頭を下げなかった。恥ずかしすぎて動けなかったともいえる。しかし、すぐに気を取り直した。何やら変なプレイをされている気がするのだが、それでもクラウドがしたいならば応じようと思ったし、この普段と異なる小道具の登場に少し興奮した面もあった。
「良いだろう……乗ってやる」
 セフィロスは、目の前で存在を誇示しているクラウドのミルクまみれの性器をゆっくりと咥えた。
「んむ……ちゅ……」
 ぴちゃり、くちゃり、と淫らな音をさせながら、セフィロスの口淫が始まる。甘ったるいコンデンスミルクの味が口いっぱいに広がり、いつもよりも青臭さを感じない。
「んぷ……ふ……ん……」
 竿の根本を両手で支え、根本から先端までをゆっくりと舌全体で舐め上げてから、亀頭に吸い付く。
「はっ……セフィ、イイよ……」
 クラウドの息が上がる。舐めしゃぶられる感触にも煽られるが、見た目も絶品だ。銀の洪水を辺りに広げ、全裸で跪(ひざまず)いて自分に奉仕するセフィロス。美貌を少し苦しそうに歪めながらも、懸命に舌を使ってくる。
「ん……上手……」
 顎の下を撫でてやると、唇をすぼめて扱くように一度口から出された。クラウドは再度コンデンスミルクをまぶすと、性器をセフィロスの頬に擦りつけた。
「んう!」
 何をする! とでも言いたげに少し睨んで抗議する眼。その頬は粘度の高い白い液体で汚れている。たまらなく欲情した。
「セフィ、もっと欲しい?」
 セフィロスは、今夜はクラウドに付き合う事にしていた。しかし、やはり羞恥心には勝てなくて、視線を外して俯く。
「ほら、欲しいの?」
 セフィロスは意を決して口を開いた。
「欲しい。キャンディ、もっとくれ」
 そうして自らコンデンスミルクを眼前でいきり立つ怒張に垂らし、再びゆっくりと咥え込んだ。
 ぴちゃ、くちゅ、じゅる。淫らな水音を立てながら、セフィロスは口淫を続ける。口内のモノが震えだし、限界が近いとみると、手で袋や幹を刺激しながら先端をちゅうちゅうと吸い、解放を促す。
「っは……! セフィ、出すよ……っ!」
 ぴしゃりと口内に叩きつけられた熱を、セフィロスは全て受け止めた。そしてクラウドを見上げると、少しだけ舌を出して見せる。
「……っ!」
 強烈な挑発に、クラウドはクラリと一瞬目眩を感じた。自分が出したもので汚れたピンク色の柔肉。セフィロスはそれから舌をしまい、少しずつ苦く粘つくものを嚥下した。
「う……」
 苦さに少し眉を潜める。そんなセフィロスを、クラウドは押し倒してしっかりと組み伏せた。
「はあ、あんたエロすぎだよ〜」
「ふふふ」
 妖艶な笑みを浮かべて、長い腕を伸ばし抱きついてくる。クラウドの首を自分の鼻先に引き寄せると、安心したかのようにすうっと息を吸うのが分かる。
 ああ、この妖艶さと可愛らしい仕草のギャップがたまらないんだよなあ。クラウドは思う。めちゃくちゃ強い英雄なくせして素直で天然とか、男性美溢れる肉体に天使みたいな美貌とかさ。全く、あんたは本当に魅力的だよ。
 クラウドはそっとセフィロスの唇と啄む。最初は優しく、徐々に深く。頬についたミルクの残滓も舐めてやる。セフィロスはうっとりと心地よさに身を任せた。クラウドに抱かれている時はとても幸せ。
 唇を離し、お互いの眼を見つめ合って微笑んだ後は、再び愛撫を開始する。

 


「セフィ、ちょっと我慢して」
 足を開かせ、足首を持って膝を胸に付くくらいにして足を折りたたむ。セフィロスの性器は萎えてはおらず、少し芯を持ち始めていた。
「やっ……!」
 全てが見えてしまう体勢にセフィロスが一瞬逆らおうとするが、それよりも早く肩に足をかけてしまう。
「今度はオレにもちょーだいね」
 クラウドは再びコンデンスミルクの蓋を開けると、セフィロスの蕾と自分の指にたっぷりと塗りつけて、後ろを解し始める。
「ひっ……! あ、あん!」
 最初は冷たい感触に首を竦め、次には刺激に驚いて身を強張らせた。しかしゆっくりと蕾を撫でて揉まれる感触に、徐々に力が抜け、吐息が熱くなっていく。ふと、その時。
「……! いや……っ!?」
 セフィロスは後ろに、続いてナカに違和感を感じて身を強張らせた。
「大丈夫。ミルクだから」
 クラウドはコンデンスミルクの口の部分をセフィロスの後ろに咥えさせ、中身を注いだのだった。直ぐに注ぎ口は離してやり、代わりに指を挿入してナカを弄ってやる。くち、くちゅ、と水音が漏れ始めた。
「はう……んああ……」
 腹の中にたくさんの粘液を注がれて気持ちが悪い。セフィロスは眼を潤ませながら不快感に耐える。横を向き、自分の肩口に顔を埋めるようにして、懸命に力を抜こうとした。
「あぅっ……」
 ビクリ、と組み敷いた体が震えた。クラウドはコリコリとした感触のセフィロスの弱点を弄ってやる。セフィロスの性器は完全に立ち上がり、震えながら先走りの蜜を溢れさせていた。
「じゃあ、オレも甘いのもらうね」
 クラウドはそう言うと、セフィロスの蕾を舐めた。
「あんん!」
 ぬるり、とした感触と同時に、指でナカを[[rb:抉 > くじ]]られる感覚も同時に味わい、セフィロスは身悶える。クラウドは容赦なく三本の指で奥深くまで責めたてながら、蕾やナカの浅い部分を舐めてやる。
「ひぃっ! あん! あうう……」
 あまりの快楽に、セフィロスは唾液と涙を零しながら喘ぐ。このまま続けられたら達してしまいそうだ。
 いよいよ我慢できない、と思った矢先、後ろへの愛撫がやみ、クラウドが再び覆いかぶさってくる。
「ん……?」
 うっすらと目を開けたセフィロスを見てから、クラウドに何か口に入れられる。
「チョコレート」
 丸いチョコレートを与えられ、そのまま口付けられる。
「んう……」
 舌を差し込まれ、口の中のチョコレートを一緒に舐める。ちゅぶ、ちゅ、と濃厚なキスをするうちに、チョコレートが潰れて中から洋酒がトロリと滴る。舌が痺れるような芳醇な香りが広がった。
「ん、うまい」
 口づけを解き、ぺろりと唇を舐めたクラウド。
「セフィ、こっちの口にもあげる」
 セフィロスは呆けていて意味を理解しなかった。すると、何かを後ろに挿入される感触がした。
「えっ……、な、なんだ?」
「だから、チョコレート」
 そのまま奥まで押し込まれる。
「ひっ……いやだ!」
 これには驚いたセフィロスだが、再び口づけられて抗議の声は飲み込まれた。
「んう! ……う……」
 くちゃくちゃと舌を捉えて絡められる。
「セフィ、ちょっと腹に力入れてみて?」
 口を開放された後、クラウドに言われて、ぼうっとしたセフィロスはそのまま言う通りにした。途端に、何か熱いような感触が広がった。
「いっ……! あつっ……」
「洋酒だよ」
 チョコレートが中で潰れて、あの芳醇が液体が出てきた訳だ。
「もう一個あげる」
「やっ……!」
 もう一粒、後ろに含まされて、今度はそのまま指でナカをかき混ぜられる。
「はん……やあああ!」
 暫くしたら、最も弱い場所でチョコレートを潰され、またあの熱さを味わった。
「セフィロス? はは、酔っ払った?」
 息も絶え絶えなセフィロスだが、流石にこれしきで酔うことは無かった。もうそろそろ我慢ができなくなったセフィロスは、クラウドに腕を伸ばして抱きつき、足をクラウドの腰に絡めた。
「あんたのここ、ミルクとチョコでベトベトだよ」
 そう言って、中で指をぐるりと回した後、クラウドはセフィロスを前から貫いた。
「あああ! あう! ふっ……!」
 貫かれ、ナカを太い怒張で擦られて、セフィロスの性器は衝撃に少量の蜜を飛ばした。
「力、抜いててね……」
 縋り付くセフィロスの頭を撫でてから、クラウドは根本までずっぷりと挿入した。逞しいモノでナカをいっぱいにされて、苦しさと充溢感(じゅういつかん)に涙を流すセフィロス。額に汗でへばりついた髪をそっと掻き上げてやってから、クラウドは腕の中の体を抱きしめたままで落ち着くのを待った。
「ん……はぁ……」
 程なくして、セフィロスが甘い吐息を漏らし始める。既に苦痛の表情はなく、快楽に蕩けている。クラウドは乳首や性器をそっと愛撫してやってから、律動を開始する。
「んああ!」
 ぐちゅ、ぐちゅ、という交接音と、互いの荒い息遣い、それからセフィロスが時折漏らす喘ぎ声が部屋の中を満たす。「あっ、クラウド、クラウド……」
 組み敷かれ、揺すぶられながらセフィロスはクラウドの首に腕を回し、縋り付く。
「あう! ふとい! ふとい……っ! ううっ!」
「奥まで届く?」
「お、奥ま、で……っあ!」
 きもちい、とうわ言のように呟き、それに煽られて更に体積を増したクラウド自身にますます追いつめられる。
 熱く蕩ける粘膜に絞り上げられて、クラウドももう持ちそうに無かった。
「セフィ、出すよっ……!」
 激しく突き上げながら、クラウドがセフィロスとともに頂点を目指す。数回突き上げたところでセフィロスが達し、その締め付けでクラウドも達した。
「はっ……はあ」
 互いの体を抱きしめ合いながら荒い息をつく二人。程なくして、再びどちらからともなく昂ぶり、第二ラウンドを始めた。
「セフィ、甘いの、もっとやるな」
「あう……んんん……あっ!」


 結局、この夜は全部で四回ヤッた。三回で終わりにしてベッドルームを後にしたのだが、クラウドは風呂でもう一回挑んでしまった。セフィロスの始末をしてやる時に、様々なものを下の口に食べさせられたせいでいつも以上にベタベタだった。だから念入りに洗ってやったのだが、しつこく弱い所を刺激されてセフィロスが催してしまった。もう殆ど出すものがなくて、苦しくて泣きながら喘ぐその姿に欲情して、湯船の中で貫いた。
 セフィロスはその後ぐったりとし、ベッドに入ると直ぐに眠り込んだ。
「ま、たまにはこんなのも良いよね」
 Trick or Treat。お菓子もいたずらもされたセフィロスだった。 

​Fin

​20151031

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